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HOME >> Topics 一覧 >> July, 2021 >> 05 (Mon)
◇Ni系SUS屑、7月は18.0万円/トンスタート
=国内発生品を国内需要家と輸出業者で奪い合い
7月2日時点で関東のステンレス鋼ミルと集荷業者はニッケル系ステンレス鋼屑(新断ち屑)をトン当たり18.0万円(工場持ち込み渡し)で購入している。

アジア圏では5月後半から価格の急速な上伸が続いており、日本国内でも国内発生品は続伸している。

市場関係者は価格続伸の理由として、(1)市場全体に現物がタイトであること、(2)ステンレス鋼ミルの購入意欲が旺盛なこと、(3)輸出向け集荷業者が積極的な購入を行っていること、(4)”脱炭素”によるグリーン資源の利用推進でステンレス鋼屑を始めとした冷鉄源の使用量が増加していること、(5)鉄鉱石、鉄スクラップ、ニッケル、クロムの全てが高値であること――などを挙げている。

昨年末に中国が鉄スクラップやステンレス屑の輸入を再開して以降、アジア市場のタイト感は慢性化しており、需要家や集荷業者の奪い合いが続いている。先高感も強く、集荷業者にとっても確実に利益を期待できる状況だ。また、一部の需要家は購入を優位に進めるため市場より高値で購入しているとも聞く。

なお、東南アジアのステンレス鋼屑については、依然として現物タイトで高値になっており、発生国やその周辺で消化されてしまい、日本への輸入量は減少傾向にある。
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( T.斉藤 )
last modified : Wed 21 Jul, 2021 [12:49]
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