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HOME >> Topics 一覧 >> July, 2021 >> 07 (Wed)
◇ロシアの輸出税賦課で日本に引き合い殺到
=8月以降、15%か133ドルのいずれか高い方を徴収
関係筋によれば、8月積み以降を対象に現在ロシアから買い付けている顧客からホットコイルや厚板の引き合いが殺到してきている。

ロシアミルは現在、相場より相当安価な価格を提示し成約を進めている。しかし、8月以降、12月31日まで各種鋼材に輸出税が賦課されることが明らかにされている。ホットなどには15%若しくは115ドルで高い方を税として納める制度のようだ。冷延は15%か133ドルのどちらかと伝えられている。鋼材輸出市場が好調なことからロシア政府は税収を増やすために臨時で実行するものとされる。

現在のロシア材はホットなどでCFR850〜860ドルといわれ、アジア市場より100ドル以上の安さ。このため、ベトナム向けで10万トン、ブラジル向けでも5万トン契約したとされる。中心のミルはMMKである。輸出税が賦課されると、15%の場合、価格は現行相場とほとんど変わらない水準になる。むしろデリバリーや品質を考慮すると、顧客の買いは一時的なものでむしろ契約してもロシアから届くのが何時になるかの不安が先立つ。

このため、輸出税がかかったロシア産を9月以降に買い付けるのは各顧客が躊躇するところでデリバリーに安心感がある日本に対し早くも9月以降の引き合いが入ってきている。FOB1,000ドル超えでも買い付けるとの条件を付けての引き合いが多数占めている。

日本ミル各社では今年下期は中国ミルの輸出進出が衰えること、韓国も国内向けで手一杯になる見通しであることから、8月積みは急がずに商談を進めているところだ。9月積みでは現状からみて高値オファーするのはまず確実である。
last modified : Tue 27 Jul, 2021 [12:15]
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