原料・鉄鋼貿易版 Topics < 鉄鋼 > Home
HOME >> Topics 一覧 >> July, 2021 >> 08 (Thu)
◇日鉄ステン、7月契約の店売り冷薄・厚中板Ni系2.0万円値上げ
日鉄ステンレスは7日、国内店売り向け冷薄および厚中板の7月契約ニッケル(Ni)系2.0万円、クロム(Cr)系も1.0万円値上げすることを明らかにした。Ni系はベース価格を1.0万円、アロイ価格を1.0万円それぞれ値上げし合計2.0万円の値上げとしている。Cr系はベース価格を1.0万円引き上げて製品に反映させる。

中国が5月に施行したステンレスに対する増値税還付の撤廃・還付率引き下げはコロナ禍からの経済回復が進むなか、アジア域内で需給のみならず価格面でも大きな影響を与えており、海外市況はアロイコストの変動を大幅に上回るレベルで急上昇している。

また、韓国政府による中国・台湾・インドネシア産品に対するAD調査が進展する中で韓国から日本向け鋼材についても入着量の減少・入着価格の上昇などの動きが見込まれる。

こうした環境で日鉄ステンレスは薄板の主要ラインがフル稼働を継続しているが、ヒモ付きを含めた受注量は更に増加傾向にある。一方で鉄鋼原料も含めた大幅なコスト上昇に直面しているが、すでに自助努力では吸収できない水準になっている。

このため、7月の価格改定に当たってはアロイ価格変動とベース価格改定を合わせNi系を2.0万円、Cr系を1.0万円、それぞれ値上げとするもの。

なお、アロイ価格の変動は前提となる原料価格であるNiがポンド当たり8.06ドルと前月比0.33ドル上昇、Crは前月横ばいの164セント、為替レートは110.66円と0.49円の円安。これを同社のアロイ方式に則って算出するとNiは1.0万円アップとなる。
last modified : Wed 28 Jul, 2021 [12:35]
Copyright (C) 2004 The TEX Report Ltd. All Rights Reserved.