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◇メタロインベスト、2035年までに排出量77%削減
=ウラル・スチールへの還元鉄プロセス導入も検討
世界有数の還元鉄生産者で鉱物・製鉄事業を営むロシアのメタロインベスト社は6日、エカテリンブルクで開催されたINNOPROMインターナショナル・トレード・フェア(産業見本市)で、カーボン・ニュートラルを達成するための戦略を同社のナジム・エフェンディエフCEOは次のように明らかにした。

「気候戦略の一環として、当社は自社の直接排出量(スコープ1)と間接エネルギー排出量(スコープ2)を2019年と比較して2025年までに6%、2035年までに77%、2050年までに100%削減することを目指している」とし、「現在、当社は、直接還元とホットブリケット鉄(DRI/HBI)の主要な生産者であり、これを使用すると、従来の高炉-転炉プロセスと比較して製鋼での直接温室効果ガス排出量が60%削減される」とした。

還元鉄は鉄鋼業のグリーントレンドになりつつあるが、メタロインベスト社は早くから直接還元鉄事業に乗り出し、技術を開発してきた。現在、同社グループ事業のうち焼結機、コークス生産を行っているウラル・スチールについても将来、還元鉄設備の導入を検討しているという。

また、同社はすでに既存の生産プロセスに還元ガスとして水素を最大30%使用する能力を保有しているが、脱炭素化に向けた次のステップとして、製造プロセスへの水素の導入とし、内外の大手企業と協力して、純粋な水素を生成し、それを天然ガス消費に代えて使用するための潜在的な技術的評価を行っている。

現在、ミハイロフスキーHBIプラント(USMとメタトインベストの合弁事業)の建設が進められており、2024年に立ち上げの運びとなるが、同プラントへは水素使用への完全移行を計画している。

ナジム・エフェンディエフCEOは、「私たちは水素技術を導入するための一貫したステップを踏んでいる。当社は最近、原子力関係会社であるロスアロムの子会社であるルサトム・オーバーシーズ社と、世界有数の産業ガス生産者であるエア・リキード社との間で、低炭素水素生産の可能性を評価するための覚書に署名した。パートナーシップの選択肢については、水素製造技術、再生可能なエネルギー源、CO2回収について、さまざまな市場関係者と話し合っている。経済的に実行可能なモデルが見つかると確信している」などとしている。
last modified : Wed 28 Jul, 2021 [12:35]
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