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◇FMG、スコープ3排出削減達成への目標設定
=2040年までにスコープ3排出量を正味ゼロに
フォーテスキュ・メタルズ・グループ(FMG)社は5日、同社のスコープ3排出量の98%を占める粗鋼生産を含めたグローバルなバリューチェーン全体の排出削減に取りかかり、2040年までに「スコープ3排出量」を正味ゼロにするという業界をリードする目標を発表した。

スコープ3の排出量を削減するための同社のアプローチは、製鉄からの排出量を削減することに焦点を当てたプロジェクトや技術を開発し、同社の子会社であるフォーテスキュ・フューチャー・インダストリーズ(FFI)社からグリーン水素やアンモニアの応用技術、供給に関して、現在の顧客や、今後見込まれる顧客と協力していく。

FMG社はまた、自社で保有する鉱石運搬船8隻の脱炭素化を優先的に進め、海運パートナーと協力して船舶からの排出量を削減し、ゼロを目指す。

FFI社は、2030年までに年間1,500万トンのグリーン水素を生産することを目標としており、これにより、顧客や海運パートナーと協力して排出量の削減・解消プロジェクトに取り組む機会を得ることができるとしている。

2040年までにスコープ3の排出量を正味ゼロにするという長期目標に加えて、以下のような中期目標を設定した。

◆2030年までに、FMG鉱石の輸送に伴う排出レベルを、2030年までに2021年度比50%削減する、◆2030年までに、FMG顧客による製鉄からの排出強度レベルを21年度比で7.5%削減する、◆2030年までに21年度比で7.5%削減し、2040年までに100%削減する。

同社のエリザベス・ゲインズ最高経営責任者(CEO)は、「気候変動は、私たちの世代にとって最も差し迫った問題であり、FMGでは、ストレッチ目標を設定することが当社の文化と価値観の中核を成しており、当社のバリューチェーン全体の排出量に取り組むために、この目標を設定できることを誇りに思っている」などと述べた。

同CEOは、「グリーンエネルギーへの急速な移行を推進するためには、コラボレーションが不可欠だ。私たちは、排出量の削減を促進するために、顧客、サプライヤー、その他の主要な業界関係者と積極的に協力していく。これには、技術開発やFFIを通じたグリーン水素・アンモニアの供給も含まれており、鉄鋼、セメント、陸上・海上輸送業界に脱炭素化のための大きな機会を提供する」述べた。

この目標を達成するために、FMGとFFIは次の重要な取り組みを加速させることに注力している。

◆FMGの鉱石運搬船を含む既存の船舶を、グリーンアンモニアを燃料とする船に改造すること、◆FMGの鉱石運搬船を含む既存の船舶のグリーンアンモニアへの転換、◆新規造船時のグリーンアンモニアの採用を支援、◆製鉄業における排出物の削減と除去の機会を追求する、再生可能エネルギーとグリーン水素の使用により、製鉄業における排出物の削減と除去の機会を追求する、◆石炭を使用せず、FMGの鉄鉱石から低温でグリーンアイアンとセメントを製造するための研究開発───など。

FFIのジュリー・シャトルワースCEOは、「当社の技術や研究開発への投資は、鉄鉱石、セメント、鉄鋼の生産が再生可能エネルギーで可能であることの実証に焦点を絞り込んでいる。FMGの鉄鉱石事業の脱炭素化に取り組むことで、FMGが世界初のグリーン鉄鉱石の主要サプライヤーとなり、グリーン・スチールの生産と新しいグリーン鉄鋼産業に活路を開くことになる」などとしている。
last modified : Mon 25 Oct, 2021 [12:28]
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