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◇ミドレックス、プライメタルズがロシア向けHBIプラント受注
=メタロインベスト社のLGOK向けの年産208万トンの大型プラント
米国のミドレックス・テクノロジーズ社(神戸製鋼所100%子会社)と、プライメタルズ・テクノロジーズ社(以下プライメタルズ社)のコンソーシアムは22日、ロシアのメタロインベスト社からレベディンスキーGOK(LGOK)向けにミドレックス・プロセスのHBIプラントを受注したと発表した。

プラントは、メタロインベスト社がロシアのベルゴルド州グブキンに新設するもので、最新の技術を用いた設計により、MIDREXRプロセスによるHBI生産能力は世界最大となる年産208万トンを確保しつつ、エネルギー消費量と環境負荷も低減できるのが特長となっている。また、将来的に、使用する還元剤を天然ガスから水素へ完全移行することも視野に入れた設計となっている。2025年に稼働する予定。

ミドレックス社は今年の3月にもメタロインベスト社の傘下であるミハイロフスキーHBI社から今回と同規模のMIDREXR HBIプラントを受注しており、LGOK向けでは2007、2017年にもMIDREXRHBIプラントを納入しており、今回が3基目。

ミドレックス社とプライメタルズ社は機械・電気機器、鋼構造物、配管、ダクトなどのエンジニアリングと供給、操業のトレーニングとアドバイザリーサービスを担当する。建設業者と連携しながらプロジェクトを推進する計画だ。

MIDREXRプロセスは、天然ガスを使った還元鉄製鉄法であり、世界の還元鉄生産の約80%(天然ガスベースの直接還元鉄)を占めるリーディングプロセス。この方式は、天然ガスを改質した水素リッチガスを還元剤として、鉄源は粉鉱石を加工したペレットを使用しシャフト炉によって還元し、還元鉄を製造する。

高炉法に比べ製鉄工程でのCO2排出量を20〜40%削減(「還元鉄・電炉」と「高炉・転炉」の比較)できることなどが特長で、世界で80基以上が稼動している。

また、MIDREXRプロセスは、経済的・大規模な水素利用が可能になれば、大きな設備改造なくカーボンニュートラルへの対応が可能という特長を持っている。カーボンニュートラルへの移行や社会変革がグローバルで明確な潮流となっている中、KOBELCOグループはMIDREXRプロセスを通じて、世界の鉄鋼業でカーボンニュートラル達成に向けた、CO2削減ソリューションを提供していく考えだ。

なお、HBI(Hot Briquetted Iron:熱間成形還元鉄)は、鉄鉱石を還元した鉄鋼原料で、長距離輸送を目的に還元炉より排出された高温の還元鉄をある程度の大きさの塊(Briquette)に押し固めたもの。還元鉄は不純物の少ない清浄鉄源であり、高級スクラップや銑鉄の代替品として電気炉(近年では高炉や転炉)鉄源として使用されている。
last modified : Fri 12 Nov, 2021 [16:02]
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