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◇鋼矢板輸出、依然アジアの需要なく価格停滞
=7-9月の粗鋼生産は410万トンで単体での年率は1600万超
JSWスチールが発表した同社会計年度である2022年度第2四半期(7-9月)の業績によると単体ベースの7-9月粗鋼生産量は410万トン(稼働率91%)で、前期と同レベルとなった。旗艦製鉄所であるビジャヤナガル製鉄所の転炉2基の定修とセーラム製鉄所の高炉1基が1年間操業を停止している。

鋼材販売量は379万トンとなり、COVID-19第二波の影響で減少した前期に比べると5%増加したが、前年同期比では8%減少した。これは新たな川下設備の稼働に伴う在庫増と、港頭在庫の増加を受けたものだ。また、モンスーンの影響で国内需要が低迷したため、輸出が前期比26%増加したとしている。

一方、収益は2,800億ルピー(約13.91億ドル、1ドル=74.88ルピーで試算)、前期比で8%増加し、四半期ベースの収益としては過去最高を記録。鋼材価格と製品構成の改善が寄与した。

7-9月期の営業EBITDAは867.3億ルピー(約11.6億ドル)と前期比で8.6%減、マージンは31%だった。前年同期比では108%増となった。前期比で減少したのは鉄鉱石、原料炭、電力、天然ガス、フェロアロイなどのコスト増が要因。税引後利益は前期比2.4%増の538.3億ルピー(約7.2億ドル)となった。

同社は設備増強を進めているが、ドルビ製鉄所は既存設備の能力増強を終え年産500万トン体制となり、10月19日に操業を開始した。増強されたのはペレット・プラント(年産800万トン)、高炉、350t転炉2基、年産500万トンのホットストリップミル(HSM)で、HSMは3月にスラブの圧延に成功している。また、ビジャヤナガル製鉄所でも既存設備を拡張し、新たに500万トンの能力増を図る工事が進行中だ。

なお、インドでは6月以降、COVID-19の感染者数が急激に減少している。7-9月は予防接種キャンペーンが急ピッチで実施されたことや、COVID規制が緩和されたことにより、経済活動が着実に回復。最近の経済指標では、特に8月下旬から9月上旬にかけて、景況感の改善が見られるという。
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last modified : Mon 15 Nov, 2021 [11:49]
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