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◇西豪州ポートヘッドランド港ラムスデンポイントの供用開始
=最初の船舶到着し、公式に稼働開始
西豪州のピルバラ港湾局(PPA)は27日、ポートヘッドランド港に建設を進めていたラムスデンポイントに最初の船舶が到着し、公式に稼働したと明らかにした。PPAのロジャー・ジョンストン最高経営責任者は、「フォーテスキュー・メタルズ・グループ(Fortescue Metals Group)の100%子会社であるFMG Magnetite Pty Ltdと台湾プラスチックの豪州会社であるFormosa Steel IB Pty Ltdとの合弁事業であるアイアン・ブリッジ・マグネタイト・プロジェクトを支援する貨物が搬入されたことで、民間セクターによるラムスデン・ポイントの利用が始まったことを心強く思う」と述べた。

同CEOはさらに「ラムスデン・ポイントは、ポート・ヘドランド港の既存の貨物バースの需要を軽減するマルチユーザー施設および物流ハブとなることが想定されている。これにより、アジアからの直接輸送サービス、バッテリー鉱物鉱山の継続的な開発、さらにはピルバラで拡大する農業ビジネスや提案されている再生可能エネルギープロジェクトに機会を提供することができる」とした。

交通アクセスについては、「ラムスデン・ポイントは、グレート・ノーザン・ハイウェイやポート・ヘッドランド国際空港に近い戦略的な場所にあり、これまでに1億4300万ドルが浚渫や土地開発に投資された。PPAとフォーテスキュー社は密接に協力して、短期的にはアイアン・ブリッジのニーズを満たし、長期的にはすべての港の利用者にとって重要となるインフラの提供を迅速に進めてきた」などと述べた。

フォーテスキュー・プロジェクト・ディレクターのデレク・ブラウン氏は、「ラムスデン・ポイント施設の建設は、フォートスキューとピルバラ港湾局との革新的なコラボレーションの結果だ」として、「アイアンブリッジ・マグネタイト・プロジェクトは、フォーテスキュー社にとって重要な戦略的投資であり、この目的のために建設されたモジュール・オフロード施設は、アイアンブリッジ向けの大型モジュールの納入を成功させることで、プロジェクトのスケジュールを支えるのに役立つ」などと述べた。

ラムスデン・ポイントの重要性は、連邦政府にも認識されており、ピルバラの港の貨物輸送能力の向上は、インフラストラクチャー・オーストラリアの優先リストに含まれており、また、オーストラリアのディーゼル貯蔵を促進するプログラムの戦略的拠点としても位置づけられている。このことは、ACIL Allen社が最近発表したレポートにも裏付けられており、ラムスデン・ポイントの開発により、ポート・ヘッドランドでの貨物輸送量が約250万トン増加し、毎年平均460人の雇用が創出されるという。

西豪州経済も恩恵を受け、この開発は30年間でオーストラリアのGDPを96億ドル押し上げると予測されている。次の開発段階では、ロジスティクス・ハブ内の8ヘクタールの土地を開放するための道路工事が行われる。この工事は来年初めに開始される予定だ。

一方、アイアン・ブリッジ・マグネタイト・プロジェクトはポートヘッドランドの南100kmの地点で、展開している鉄鉱石JVプロジェクトで、2022年12月までに生産を開始し、12〜18ヵ月かけて本格的な生産に入る計画だ。鉄鉱石は135kmのパイプラインでポートヘッドランドまで搬送する計画。プロジェクトでは、含有鉄分67%の低不純物の鉄鉱石を年産2200万トンの生産を計画している。

ラムスデンポイントではモジュールオフロード施設の建設が進められており、この支援貨物の搬入に、ラムスデンポイントが使用され、ボトルネックの解消が図られている。
last modified : Wed 17 Nov, 2021 [14:56]
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