原料・鉄鋼貿易版 Topics < 鉄鋼 > Home
HOME >> Topics 一覧 >> November, 2021 >> 02 (Tue)
◇DX推進で国内最大の5G無線局免許取得
=日本製鉄と日鉄ソリューションズが来年1月から室蘭で適用開始
日本製鉄と、日鉄ソリューションズは1日、日本製鉄が総務省からローカル5G(4.8GHz帯)の免許を取得したことを受けて、日本製鉄室蘭製鉄所で製鉄製造現場におけるローカル5Gの適用検証を共同で2022年1月より開始すると明らかにした。

ローカル5Gは、通信事業者と同様の5G技術を用いる高速無線網を自社専用に運用することで、大量のデータ通信を容量無制限で実現することができ、社外の通信網を一切通らないことから極めて高いセキュリティを担保することが可能となる。

また、自ら無線基地局を設置することで、建屋等の影響により公共無線網では電波の届きにくい場所など、広い敷地内の隅々まで通信できるメリットもある。

免許は屋外での本格的なローカル5G利用を目指した、4.8GHz帯を用いるSA構成であり、ローカル5Gの制度上の上限である63Wの出力を可能とするものだ。これは、2021年10月26日時点で公開されているローカル5G無線局の中で国内最大出力となる。このような大出力の無線局を東西3km、南北2kmを超える広大な製鉄所構内に対して適用することで、効率的なエリア構築を目指す。

日本製鉄とNSSOLは、昨年8月に自営等BWA(Broadband Wireless Accessの略)免許を受けて以来、日本製鉄室蘭製鉄所において各種の適用検証を実施し、製鉄所構内の電波伝搬、通信速度、応答性などの特性把握を行ってきた。

自営等BWAにおける帯域幅の上限から、4Kカメラの映像伝送や遅延時間に制約があるものの、RTK(Real Time Kinematicの略)を用いた高精度測位によるディーゼル機関車の車両表示位置の精度向上や、NSSOLの現場作業員向けIoXソリューション「安全見守りくん」が自営無線網で問題なく稼働することを確認した。

昨年末に、ローカル5GのSUB6帯(4.6-4.9GHz)の利用が可能となる法律が整備され、今回NSSOLが国内販売代理店であるノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社にて無線機器の開発が完了したことから、自営無線網の第二段階としてローカル5Gを用いる適用検証に着手する。

ローカル5Gの適用においては、自営等BWAで発生した各種の制約が、高速・大容量、低遅延、多数端末接続といった5Gの特長をもとにどのように解消されるのかを確認するとともに、これらの特長を活かして、遠隔運転に向けた伝送技術の確立、工場のデジタルツイン化、スマートファクトリー化の推進とともに、製造現場における5Gネットワークによるデジタルトランスフォーメーション(DX)実現を目指す。

また、室蘭製鉄所で得られた成果に基づき、他製鉄所への横展開、日本製鉄グループ各社の製造現場への展開も検討していく考えだ。

NSSOLは顧客の「ファーストDXパートナー」として、企業価値向上に貢献するべく、時代の変化に対応した最適なソリューションを提供していくとしている。
last modified : Mon 22 Nov, 2021 [11:46]
Copyright (C) 2004 The TEX Report Ltd. All Rights Reserved.