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HOME >> Topics 一覧 >> January, 2022 >> 05 (Wed)
◇1月の国内相場見通し、高値修正局面が続く公算
=関東鉄源協同組合の次回入札は12日の予定
1月の国内鉄スクラップ相場は、12月に引き続き弱含みで推移する公算がありそうだ。「国内高・輸出安」が解消されず、新規輸出成約は難航したまま新年を迎えている。輸出商談価格やFAS価格の下落に引っ張られる形で、国内相場は1月も高値修正の動きを続けそうだ。

国内電炉メーカーの生産が12月以降減少に転じたうえ、輸出約定残の消化に伴い各地で船積み数量の落ち込みが目立ち、国内スクラップ需要の一服感は強まっている。12月には国内高炉メーカーの市中スクラップ購入量も減少し、HSや新断ちの上級品種価格はH2以上に下落が進展している。4日午後の為替レートは1ドル=115円台半ばと2017年1月以来5年ぶりの水準へ円安が進んでいるが、これを除けば「反転材料を見つけづらい」(流通筋)との声が聞かれ、弱基調にある新規輸出相場と歩調を揃える形で、1月の国内相場は「だらだらと値下がりしそう」(同)だとの見方が出ている。

4日時点で東京製鉄宇都宮工場の特級購入価格が53,500円である一方、韓国・現代製鉄の最後のビッドはH2ベース47,000円(FOB)と、単純比較で6,500円の価格差が見られる。内外価格差が埋まらない逆風の中、関東鉄源協同組合の次回の入札は1月12日に行われる見通し。11月と12月の入札では応札価格が同組合の希望価格に達しなかったとして2ヵ月連続で流札措置が取られたが、この背景である「国内高・輸出安」はいまだ解消されていないことから、今月の入札では再び不成立となる公算もありそうだ。

東アジアでは年末時点で、台湾向けコンテナ積みスクラップ成約価格がNo.1HMS(80%)とNo.2HMS(20%)のHMS(80:20)でトン当たり440ドル(CFR)にある一方、日本産スクラップの台湾向けオファー価格はH1/H2ミックスでトン当たり475ドル(CFR)程度とされ、日本産スクラップの割高感が目立っている。

ただ、2月1日の旧正月を控え、「1月に入ると(ベトナムなどの海外需要家が)旧正月後の原料手配を増やすのでは」(流通筋)と期待する向きもあり、相場の先行きを占う上で、まずは12日に実施される見通しの関東鉄源協同組合の入札結果が注目されそうだ。
last modified : Wed 26 Jan, 2022 [12:11]
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