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◇ベトナム向け新規輸出商談は底打ち反発
=値戻し続くかは不透明
1月2週(10日の週)の新規輸出マーケットは反発し、商談価格は上向きに転じている。12日に実施された関東鉄源協同組合の入札で落札価格がH2ベース50,983円(FAS)を付けると、新規輸出相場は目先、本格的な反発局面を迎えるとの期待感が高まり、新規オファー価格は向け先を問わず全般的に引き上げられている。

このうちベトナム向け輸出商談では、関東鉄源協組の入札以前から同国向けにH2ベーストン当たり500ドル(CFR)の高値成約情報がマーケットに流れていた。フレートをトン当たり55ドル、為替レートを1ドル=114.5円と置くと、円建てFOB価格はおよそ51,000円に相当し、49,000円(FOB)の韓国向け輸出価格を大きく上回る。国際相場が底入れの動きを見せ始める中、一部のベトナム需要家は旧正月のテト休暇後をにらんだ原料手当ての動きを見せており、足元でベトナム向け輸出商談価格は上昇に転じている。

目先もこの値戻しが続きそうだとの期待感を口にする向きはあるものの、一方では「ベトナム北部からは国内スクラップ価格の上昇を受けて日本産スクラップへの引き合いが出ているが、南部の需要家の購入意欲は日系電炉メーカーなどを除けばまだ低調」(流通筋)だとして、ベトナム向けH2輸出価格は14日現在、「500ドル(CFR)を超えて上がっている状況ではない」(同)との指摘も聞かれる。直近の中国向けビレット輸出市況レベルはトン当たり620〜630ドル(CFR)程度にとどまるものとみられ、ビレット価格に照らしても「日本産H2が500ドル以上(CFR)を安定的に保つのは難しいのでは」(同)との慎重な見方も根強いようだ。
last modified : Fri 04 Feb, 2022 [12:16]
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