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◇BHP社、2021年10-12月期のNi・Mo・Co生産
=前期比でNi、Co、Mo増産
BHP社は19日、2021年10-12月期の生産状況と販売量を発表した。

各事業の生産活動は以下の通り。(生産量の詳細は別表1、販売量は別表2を参照)

【ニッケル】10-12月期における豪州ニッケル・ウエスト(Nickel West)の生産内容(ニッケル純分)は、◇ニッケル地金:18,200トン(前期比26.4%増)、◇ニッケル・サルファイド:400トン(前期は実績無し)、◇ニッケル・マット:2,900トン(前期比14.7%減)、◇ニッケル精鉱:販売向けは実績無し(前期も実績無し)、◇合計:21,500トン(同20.8%増)――だった。今期から新たにウクライナの工場で生産されたニッケル・サルファイド(硫酸ニッケル)が加わり、その原料に使用されたことでニッケル・マットが前期に比べて減産となっている。ニッケル地金は増産で、これは同社が前期にサプライチェーン全体(カルグーリーとクウィナナ製錬所、レンスターとカンバルダ精鉱所)で実施した計画的なメンテナンスが明けた影響だ。ニッケル・サルファイドは予定通り10-12月期に販売が開始された。同社では2022会計年度の生産量予想を85,000-95,000トンのまま変更していない。

【モリブデン精鉱】10-12月期にアンタミナ鉱山(Antamina)で銅や亜鉛のバイプロで生産されたモリブデン精鉱の数量は217トンと前期比52.8%の大幅な増加だった。前期に比べ採掘量が減少(前期比12.6%減)、鉱石処理量も減少(同1.6%減)だったものの、銅鉱石の比率が増加したことや、モリブデン価格の上伸が追い風となって生産量は大幅に増加した。なお、当期の同鉱山では銅とモリブデンの生産量だけ前期実績を上回っており、亜鉛、銀、鉛の生産量は前期実績を下回っている。

同社がチリ北部のアントファガスタで進めているSpence Growth Option(SGO)は一昨年12月に最初の銅生産を開始し、COVID-19の影響を受けつつも操業を続けており、昨年12月末までにフル操業へのランプアップを完了した。この成果としてパンパ・ノルテ(Pampa Norte)の銅生産は大きく増加した。しかし、計画されていたモリブデン・プラントについては4-6月期の報告で”工事の遅延が見込まれる”とされた以外、今回も報告は無かった。

【コバルト】10-12月期に豪州ニッケル・ウエストで生産されたコバルトは220トンと前期比24.3%の増加だった。ニッケルの増産と同様、サプライチェーン全体で実施されたメンテナンスが終了した影響と考えられる。
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( T.斉藤 )
last modified : Wed 09 Feb, 2022 [13:19]
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