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◇新規輸出マーケット、韓・台・越向け揃って値戻し
=台湾・ベトナム向けH2商談概ねCFR500ドル回復
新規輸出相場は値戻し局面を迎え、H2商談価格はCFR500ドルを回復しつつある。韓国向けH2成約価格が51,000円(FOB)とFOBで5万円台に切り上がり、これと並行してベトナムや台湾向け商談価格も右肩上がりで推移している。

台湾向け商談では1月3週前半、H1(50%)とH2(50%)のH1/H2ミックス成約価格がトン当たり490ドル(CFR)から495ドル(CFR)に切り上がり、さらに週末にかけて台湾需要家のビッドは500ドル(CFR)へ引き上げられた。シッパーは「オファー・レベルはH1/H2ミックスでトン当たり515ドル(CFR)程度」と話しており、需給双方の希望価格にはなお開きが残るが、新規商談レベルは「本格的に500ドル台(CFR)に移り始めた」(流通筋)と見ている。

これとともに台湾向け相場では、米国産コンテナ積みスクラップ市況も続伸している。先週の台湾向けコンテナ積み成約価格はNo.1HMS(80%)とNo.2HMS(20%)のHMS(80:20)でトン当たり450ドル(CFR)程度と、直近の安値との比較で15ドル規模反発している。ただ、オファー価格はHMS(80:20)ベース460ドル(CFR)以上に引き上げられているとされ、新規商談レベルは現在、460ドル(CFR)へ向けて一段高が進行中のもようだ。

一方、ベトナム向け商談では先週前半まで「引き合いは少なく、H2ベース500ドル(CFR)以上の成約はまだ難しい」(流通筋)との声が多く聞かれたが、韓国や台湾向け商談価格の上昇に刺激を受ける格好でベトナム向け商談も上向きで推移している。日本からのオファー・レベルはH2ベース515〜520ドル(CFR)程度に切り上がっており、ベトナム需要家の購入アイデアとの開きはまだ大きい半面、商談価格レベルはH2ベース500〜505ドル(CFR)程度と、台湾向けと同様にCFR500ドル台へ移り始めている。

韓国向け商談では現代製鉄が20日、前週比2,000円高のH2ベース51,000円(FOB)の指値を提示したが、足元の国内炉前価格やFAS価格を念頭に「成約に応じたシッパーは少なかったのでは」(流通筋)とも推測されている。ただ、他の韓国電炉メーカーは「複数のサプライヤーから(現代製鉄のビッドと同価格の)51,000円(FOB)でH2を売りたいとの話しが来ている」とも話している。韓国では週末から旧正月の大型連休が控えており、これを前に今週の同国向け輸出価格は一段高が進むのか、あるいはいったん踊り場を迎え、一服感を漂わせるのか、現時点で流通筋の見方は分かれているようだ。

また上級スクラップの韓国向け輸出相場では、先週も現代製鉄のほか、高炉一貫メーカーのPOSCOや特殊鋼メーカーのセアべスチールが引き合いを寄せた。現代製鉄が20日に提示したHSで60,000円(FOB)、新断ちバラで58,000円(FOB)といった価格を指標に、これと同等または最大500円程度高値のビッドが出ている。POSCOはHSを63,500円(CFR)、シュレッダーを61,500円(CFR)でそれぞれビッドしたとされるほか、セアべスチールでは新断ちで62,000円(CFR)、シュレッダーで61,000円(CFR)のビッドが聞かれており、これまでのところ上級品種の輸出市況も値戻しを続けている。
last modified : Tue 15 Feb, 2022 [13:02]
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