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◇韓国、国内鉄スクラップ相場は強基調
=市中発生・荷動き低調で目先も強含みの公算
韓国の国内鉄スクラップ相場は強基調で推移している。今週末から始まる旧正月の大型連休を目前に控え、鉄鋼メーカー各社は今週、期間を限定して国内スクラップ購入価格を追加で引き上げる特別購買を実施している。連休前にはスポット値上げを終了し、実質的な値下げに舵を切る考えだが、市中の荷動きは悪く、メーカー各社の在庫は潤沢とは言い難いことから、韓国の国内相場は旧正月の連休後も強基調が継続するとの見方が強い。

現代製鉄は同社仁川工場と唐津製鉄所で20日から国内スクラップ購入価格をトン当たり10,000ウォン(約950円)引き上げたが、一方では29日から値下げすると事前告知している。東国製鋼仁川工場や丸永鉄鋼工業も先週末から一時的に10,000ウォン引き上げているものの、同じく29日から値下げする意向を示している。

同国南部では現代製鉄と東国製鋼が現在、各社の浦項工場でも同様にスポットの追加値上げを実施中で、釜山周辺地域では韓国鉄鋼(KISCO)がトン当たり10,000ウォン値上げしているが、これを27日で終了するとも発表している。大韓製鋼とワイケー・スチールは20日から29日までの予定でトン当たり10,000ウォン値上げしており、韓国特鋼は20日から26日までの期間限定で全品種10,000ウォン値上げしている。

セアべスチールとセア昌原特殊鋼は21日から全品種10,000ウォン上げ、このうちセア昌原特殊鋼は25日から長尺類を含む重量スクラップの買値をトン当たり15,000ウォン追加で引き上げる特別購買を実施している。

それらの結果、釜山周辺地区では26日現在、品質が日本産H2に近いと評価される軽量Aの炉前価格が中心値でトン当たり62万ウォン程度に続伸している。為替レートを100ウォン=9.50円と置くと、円建てでは約58,900円に相当する。

韓国鉄鋼は10,000ウォンを付加する特別購買を27日に終了するとしているが、周辺電炉メーカーでは「これに同調しない雰囲気が強い」(韓国鉄スクラップ業者)という。韓国鉄鋼やワイケー・スチールが2月上旬に冬場の定期補修を計画しており、これが弱気要因になり得る半面、電炉メーカーの在庫水準は総じて低いうえ、足元は旧正月の連休前後で荷動きが良くないことから、韓国の国内相場には2月も上昇圧力が残る公算がありそうだ。
last modified : Thu 17 Feb, 2022 [12:02]
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