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HOME >> Topics 一覧 >> January, 2022 >> 31 (Mon)
◇新規輸出相場、ベトナム・台湾向け商談も上伸気配
=新規輸出相場は旧正月明け、一段高の公算
1月4週(24日の週)の新規輸出相場は強基調で推移し、商談価格は続伸基調を辿っている。旧正月の連休を前に、国内相場が騰勢を強めている韓国では現代製鉄、POSCO、セアベスチールなどが日本のサプライヤーに対しオファーを要請し、韓国ミルによる指値はH2ベース52,000円(FOB)と、年初比5,000円切り上がっている。韓国向け商談価格と比べ出遅れ感があったベトナムや台湾向け商談価格もここへきて上伸気配を強め始め、「(新規輸出相場は)旧正月後に一段と上昇しそう」(流通筋)と、今後の一段高を見込む向きが増えている。

ベトナム向け輸出商談では、同国南部に比べ北部からの引き合いの回復が目立つとの声が多い。日本からのベトナム向けオファー価格はH2ベース520〜530ドル(CFR)程度で、同国北部の需要家向け商談価格レベルは足元、「H2ベース520ドル(CFR)水準に切り上がってきた」(流通筋)との指摘が聞かれる。

流通筋では、同国までのフレートをトン当たり50〜52ドル程度と見ているため、H2ベース520ドル(CFR)をFOBに換算すると、トン当たり468〜470ドル。為替レートを1ドル=115円と置くと、円建てでは53,800〜54,000円程度(FOB)に相当する。現代製鉄が27日に出したH2ベース52,000円(FOB)より1,800〜2,000円程度高いが、一部流通筋では、テト休暇明けにベトナム輸出商談の中心価格レベルはこうした水準に切り上がる公算が大きいと見ている。これまでは同国北部の需要家向け商談が高値先行し、南部の需要家からの引き合いは低迷していたが、今後はワクチン接種率の上昇とともに見込まれる経済活動の回復を背景に、テト休暇明けには南部向け輸出商談価格でも上伸が見込まれそうだ。

また、台湾向けには3,000トン規模のロットで販売を希望しているサプライヤーが多い様子で、同国向けの商談価格もじりじりと切り上がって来ている。日本からの1月4週のオファー・レベルはH1/H2ミックスでトン当たり512〜518ドル(CFR)程度だが、現状で台湾の購入アイデアは同505ドル(CFR)程度とされ、「512ドル(CFR)のオファーに対してビッドは出て来ていない」(流通筋)との声が聞かれるなど、需給双方の希望価格には開きが残っている。

ただ、流通筋では台湾までの海上運賃をトン当たり35〜37ドル程度と見積もっていることから、H1/H2ミックストン当たり512ドル(CFR)をFOBに換算すると、H2ベース470〜472ドル程度に相当する。台湾にも上記のベトナム向けと概ね同レベルのオファーが出ている格好で、同国向け輸出相場も旧正月後は上げ含みで推移しそうだとの見方が増えている。
last modified : Mon 21 Feb, 2022 [12:23]
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