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◇旧正月明け後のアジアのホット市場、価格急騰
旧正月休暇が明けた中国を始めアジア各国のホットコイル価格が急騰している。インドミルやロシアミルがCFR900ドル以上を唱え始め、スラブ価格も700ドル台を回復しそう。近々に中国の宝山鋼鉄の3月積み国内向け薄板価格、ベトナムのFHS(フォルモサ・ハー・ティン・スチール)の4月積み国内向けホット価格などが打ち出される見通しで、どのぐらい値上げするかが焦点となっており、ホットの勢いはさらに強めそうだ。

インドの複数ミルの4月積みオファーは中東向けでCFR900ドルから同920ドル、トルコ向けも同910ドルから920ドルとされ、欧州向けでは同940ドル台になっている模様だ。勿論、アジア向けも同900ドル以上になっている。すでに輸出向け3月積みを売り切っており、海外向けがさらに値上がりしそうなことから同国のミル各社は国内向けでも強気の値上げを行う様子がみられるという。インドミルのホットの底値価格は同750ドルだったことからみると、短期間に150ドルもの値上げを実施していることになる。

ロシアミルは大手各社が設備の定修を抱えていることから輸出玉が少ないもののFOBベースでは900ドルでオファーしていると伝えられている。

中国ミルも値上げを行っている。国内の先物は休暇明け後上昇しており、市況も今週、値上がりを続けている。本渓鋼鉄は4月積みとしてホットをFOB810ドル、日照鋼鉄も同815ドル(薄スラブ使用)を提示した。本渓は冷延を同900ドル、メッキ類は同960ドルとしている。国内価格に見合ったもので、大手高炉の3月積み国内向け価格が来週にも出揃うことから週ごとに提示価格を引き上げ短期間にホットを900ドル台に達することになろう。ベトナムのFHSも3月積みでは下げ過ぎ感が強かったことから4月積みでは当然相当額の値上げを行うものとみられる。

旧正月明け後、各ミルが値上げを強く意識しているのは、モノの荷動きがでてきて不需要期を脱した感があること、高炉原料である原料炭が異常な高値にあり、鉄鉱石価格も上昇して各社のコストアップ要因となっているため製品転嫁が必至な情勢にあることがホットオファーを急激に押し上げているようだ。

日本ミルは海外のホット価格が上昇していることから4月積みホット輸出商談の提示価格をアジア地域でFOB950ドル、中東や中南米など遠隔地向けでは同1,000ドルを提示する方向である。
last modified : Fri 04 Mar, 2022 [12:28]
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