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◇ベトナム・FHS、4月積み国内向けホット価格90ドル値上げ
関係筋が得た情報によれば、ベトナムのFHS(フォルモサ・ハー・ティン・スチール)が今週初め国内向け4月積みホット価格を打ち出した。ドル換算で前月比90ドルアップのほぼ840ドル台。1週前の引き上げであれば評価は異なるが、遅ればせながらの値上げという感があり、日本ミルにとって(上げ幅)は期待外れだとしてFHSが取り残される可能性があるとしている。なお、線材は40ドルの値上げだった。

現在、アジア地域ではインド材が中心でタタ・スチールがベトナム向けでCFR900ドル、JSWスチールが同930ドル(いずれも4月から5月にかけての船積み)となっている。これからみてもFHSはこれに対抗できる価格水準への引き上げが期待されていた。

現在、高炉の主原料である鉄鉱石、原料炭が高騰を続けている。まだ3月積み商談が残っているミルもあるが、原料コストを吸収するため4月積みではFOB950ドルをアジア地域向けで提示し始めている。遠隔地向けとなれば、同1,000ドルである。このところフレートが再上昇しており、今週打ち出しの価格が来週には古い価格となりかねないため、見積り有効期限をさらに短くし商談を進めることにしている。

ホット価格は今後、一段と上昇する見込みだが、警戒しているのは各国の物価統制策が今後も起こるかが危惧されるところ。昨年はベトナム、トルコなどで実施され、公共案件が止まった。前回はホットの場合、400ドル台が一挙に1,000ドル台に向かったことから統制が入ったものだが、今年は700ドル台から1,000ドル台に向かうところだ。昨年とはスタート地点が違うために同じことが起こるとは考え難いところだ。なお、中国ミルは今週、本渓鋼鉄がCFR860ドルをベトナム向けに提示したとされる。
last modified : Wed 09 Mar, 2022 [12:04]
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